選択・判断の基準(3)

選択・判断の基準(3)

(2)の続きです。

 

 

前回は

「どんより感を払拭するために,行っていただきたいことを紹介させていただきます」

で終わりました。

 

では,早速ご紹介いたします。
それは選択するモノ・コトに

 

『価値があるかどうかを考える』

 

ことです。

 

「そんなの考えています」という方もいらっしゃると思いますが,その考えが世間の風潮や,たまたま目を通した教育雑誌,そしてネットの情報,そして過去の自分の経験(※)に基づいていることが多いような気がします。
残念ながら,価値の基準や有無を自分の考えでなく上記のことに基づいて決めるのは,あまり良い基準の決め方とは言えません。

 

なぜなら,『ぶれる』 からです。

 

あちらが良いと聞けばあちらに行き,こちらが良いと聞けばこちらにするような行動は時間とお金の無駄遣いです。
さらには,なんかいろいろやったけど,何も身につかずに終わった…という話を,保護者様からではなく,当の本人である子どもたちから幾度となく聞きました。

 

ぜひ,風評ではない,自分の考えに基づく基準を設定してください。
そして,保護者の皆さまのぶれない姿勢をお子様に見せ続けることが,お子様にとって最良の結果を導くと思います。

 

 

・・・一方的に書くのも何なので,私の基準をご紹介いたします。
※教育関係に限ります。

 

(1)自分でできるものかどうか。

→学習/受験指導・その他さまざまな教育に携わってきたので,一通り,できるという自負はありますが,できないこともあります。したがって,自分ができないことには価値を見出します。

 

(2)将来にわたって使うことができるものかどうか。

→例として挙げるならば,「そろばん」と「公文式」のどちらを始めた方が良いかと聞かれれば,「そろばん」と私は答えます。公文式はどんなに頑張っても中学レベルまでですが,そろばんは一生使うことができるからです。「数十年先を見据えた上で,その時にどうなっているか」を考え,価値の有無を見定めます。

 

(3)金額を 月・日・時間・分で割った後,コストパフォーマンスを見極める。

→「こちらの方が高いから」と言って最初からから除外することはしません。コストパフォーマンスを見極め,高くても選ぶ場合があります。

 

他にも細々としたことはありますが,基本的には上記3つのことを必ず考えます。

繰り返しになりますが,教育は「投資」です。
「浪費」にならないよう,価値を見定めていきましょう

 

さて,もう少し,この話を続けます。

次回は,Q&A形式による『実際の選択』編です。

(4)に続く。

 

※過去の経験はあまりあてにはなりません。そもそも,「現在の教育の形が昔と違う」ということが挙げられますが,その他にも「自分ができたことは子どももできる」とは限らないからです。その逆もまたしかりで,それでチャンスを逃している場合もありますが,その話は別の機会に。

 

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