食傷気味の「プログラミング」(2)

食傷気味の「プログラミング」(2)

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自然科学体験教室を運営し,なおかつ,プログラミングのコースを開講している私が言うの何なのですが,教育業界を見渡すと,どこもかしこも「プログラミング」。

・・・正直,プログラミングの話はもう聞き飽きました。

ということで,プログラミング教育を10年続けている私が,プログラミングについて少々書きます。*****************************************************************************

今回は(2)です。前回 の続きから。

 

さて,せっかくの機会なので,国・算・理・社・英や,思考力・記述力・論理力・コミュニケーション力…

などについて,「何を・どの時期に・どのような方法で」について述べたいところですが,今回はプログラミングについて述べたいと思います。


今をさかのぼること10年前,サイキッズはプログラミング教育を始めました。

そして,その黎明期から現在に至るまで,自社のグラミング教育のコンテンツだけでなく,水面下で他社様のプログラミングの教育コンテンツ開発にも密かに携わってきました。

Scratchを始めとした,様々なプログラミングのツール…その中には,もちろん,ドローンのプログラミングあり,そのカリキュラムやテキストを開発したこともあります。

これらの経験から,プログラミング教育の現実について,いくつかの結論に達したので,一部ではありますが,それらを以下に記します。


プログラミングには向き・不向きがある。

→やれば,誰しもができるようになるわけではありません。

 

算数や英語と同様,知識の積み上げが必要。

→努力なしで,できるようにはなりません。体験会などで話をうると,ここを勘違いしている方が多いような気がします。

 

知識の習得と地道な作業のくり返しが大半を占める。

→「ゲームをつくる」「自動で何かを動かす」など,いかにも子どもたちがとびつきそうな事柄の裏には,相当な量の作業があります。簡単にできるものではありません。

 

ある程度の英単語を憶える意欲が必要。

→簡単な英単語,文法はおぼえましょう。

 

Scratch(スクラッチ)は意外とハードルが高いので,ご注意を。

→Scratchを,幼児・小学1~3年で行っている教室もありますが,内容を本当に理解しているかどうかは,かなり怪しいです。4年生以上だったら,OKだと思いますが。

 

などです。

他にもいろいろとあります。
そして,シラバスの観点からも いくつかのことが言えるのですが,今回はとりあえずこれくらいで。

 

さて,次は,おそらく保護者様がもっとも気になる観点,

「プログラミングを学習する学年」

についてです。

・・・説明する前に,お断りしておきますが,「プログラミングは必要」です。いつか,どこかで学ばなければいけません。

 

では,私の結論を!

 

(3)に続く。

 


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