食傷気味の「プログラミング」(4)

食傷気味の「プログラミング」(4)

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自然科学体験教室を運営し,なおかつ,プログラミングのコースを開講している私が言うの何なのですが,教育業界を見渡すと,どこもかしこも「プログラミング」。

・・・正直,プログラミングの話はもう聞き飽きました。

ということで,プログラミング教育を10年続けている私が,プログラミングについて少々書きます。*****************************************************************************

今回は(4)です。(3) の続きから。

 

プログラミングを学び始める,学年についての話でしたが,一番のポイントは「最初の入り方とそのタイミング」です。
ここをあやまると,間違った方向に進んでしまいます。

繰り返しになりますが,プログラミングはこれからの時代に必要です。
いつか,どこかで学んでおく必要がありますが,始める時期は個々によって異なることでしょう。

ただ,「受験に出るから」「みんなやっているから」などの,義務感に駆られた学びの場合,その後の伸びしろは,そこまで大きくありません。
これをクリアするためには,少なくとも最初の入りは『楽しい』と思える経験からスタートするのがベストだと思います。

 

そして,できれば,その経験が小学生の時にあれば・・・
各学年の楽しさと学びのバランスイメージは,下記のような感じです。

 


・幼児

楽しさ>>>>>>学び
→あまり,意味をなしません。そもそもプログラミングという概念がわからないと思います。
→プログラミングより,別のことをやりましょう。

 

・小学校1~3年生

楽しさ>>>学び
→プログラミングの学習内容次第。
→興味がある場合はOK!・・・ない場合はまだ,始めなくても大丈夫。

 

・小学4~6年生

楽しさ=学び
→楽しさと学びのバランスが取れています。
→始めるならこの学年がベスト!

 

・中学生以上

楽しさ<<<学び
→文字を入力して楽しいと思えるかどうかは微妙。
→その他に学習しなければいけない事が多いので,プログラミングの時間をとれるかどうか・・・

 

 

過去の「楽しかった」という記憶や経験は,プログラミング学習への意欲や好奇心の源泉になるだけでなく,既述したプログラミング教育の現実を乗り越える際の原動力になります。

 

「プログラミングはまだいいや」「プログラミングを始めようかな」とお考えの方々はぜひ,ご参考までに。

 

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ちなみに,サイキッズでは今年の冬に,これらの事を念頭においた,イベントを開催します。
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2019_冬☆プログラム_ドローンレース ページ12019_冬☆プログラム_ドローンレース ページ2
こちらからPDFをダウンロードできます。

※参加の要項は変わるかもしれませんので,ご注意ください。仮のものです。

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