「知識」は必要。

今月のサイキッズPlusのテーマは 化学反応
サイキッズPlusでは小学校高学年を対象としており,私立中学受験や公立中学校定期試験などを見据えた,少しレベルの高い内容を取り扱っています。

そもそも,化学反応とは「物質同士を合わせたり,分けたりすることにより別の物質に変化させること」です。

説明だけでは少し難しい・・・((+_+))
そういう時こそ,実験をして楽しみながら,理解していきましょう!


まずはじめに行った実験は,「酸化と還元」。

銅を火にかけると,一瞬で黒くなります。
それを見た子どもたちは,口を揃えて「わぁ!焦げた!」

…違います😅

金属を火にかけることによって火に集まっている酸素が金属にくっつき,猛烈なスピードで酸化したのです(酸化銅)。

しかし,酸化銅をさらに加熱し,一気にアルコールに入れると…

なんと,一瞬で元の銅に😮

これはアルコールが還元剤として作用したことにより,酸化銅の酸素が取れて還元されたのです。
これには,子どもたちも驚きの様子でした!

次は分解についてです。

この実験ではお掃除でおなじみの炭酸水素ナトリウム(重曹)を使います!

実験装置を組み立てた後,炭酸水素ナトリウムを試験管に入れて加熱を行っていきます。

炭酸水素ナトリウムを加熱すると,熱分解といった反応が起きることにより,

炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム+二酸化炭素+水

といった分解がおきます。

ただ,加熱後の様子を見ても変化がわかりづらい…
そこで,化学的なアプローチで出てきた物質が本当にそれらなのか,生成物の同定を行いました🧪


この同定作業により,身に染みてわかること。

それは,絶対的な「知識量」です📖

①二酸化炭素に「火を消すはたらき」や「石灰水を白くするはたらき」があることを知っていなければ同定はできません。

②水に反応する「塩化コバルト紙」の存在を知らなければ同定はできません。

③フェノールフタレイン溶液は,強いアルカリ性に反応すると「赤が濃くなる」ことを知っていなければ同定はできません。

教育改革により,様々な力の育成が求められていますが,

科学に限らず,なににおいても,大前提に「知識量」が必要不可欠です🙃