自宅で国語の読解力を向上させる方法

「読解力」については,さんざんいろいろなところで語られていますが,そのほとんどが少々,小難しいものばかり…

『対比・対等の関係を見抜く』とか『繰り返しの言葉に注目』とか,確かにそれはそうなんですが,いざ,家庭学習の中で,子どもに実践させようとしても,そもそもこちら側(親)が,そのことをあまりよくわかっていないため,親も子どもも中途半端で挫折してしまう… という状況になりがちです。
家庭学習における国語の指導ってなかなか難しいですよね💧

ということで,今回はスパッとわかりやすく,しかもお手軽に「まずはこれからやりましょう!」という読解力向上のテクニックを3つご紹介します。簡単にできるものばかりなので,ぜひ行ってみてください。

今回は「物語文の読解 ~超・初級編~」になります。説明文・随筆文の読み方,記述問題や記号選択,抜き出しのテクニックはまた後日。

①登場人物をマルで囲む。

読解力向上の第1歩は「精読」です。つまり,全文をきっちりと読み,どんな場面でどんな出来事が起こったか?主人公の気持ちがどのように移り変わっていったか?他の登場人物たちは?などを,きっちり頭に入れることなのですが,「わからない」という生徒のほとんどは「ななめ読み(とばしとばしで本文を読んでいる)」をしている傾向があります。
これを防ぐ方法として『音読』がありますが,低学年ならまだしも高学年となると,さすがにそんな悠長なことはやっていられません。
そこで一行ずつ全文を読ませるテクニックが

登場人物すべてをマルで囲む

です(上の画像を参照)。

登場人物すべてをマルで囲みながら読むためには,1行ずつ読まなければいけません。つまり,このテクニックを使えば,必然的に全文を読ませることができるのです。
非常に簡単な方法なので,国語の問題文の読み方がさっぱりわからないという方はここから始めてみてください。

②こそあど言葉を四角で囲み,指示している文章へ矢をつなげる。

登場人物をマルで囲みながら読む際に,もう1つやっておきたいことが,

こそあど言葉を四角で囲み,指示している箇所へ矢印をつなげる

です(上の画像参照)。

「わからない」という生徒は,こそあど言葉が何を指し示しているのかわかっていない場合があります。したがって,こそあど言葉が出てきたら,都度,四角で囲み,その内容を確認してから次へと読み進めるようにしてください。このようにすることで,文章の内容を深く理解することができるようになります。

物語文は説明文ほど こそあど言葉 は出てきませんが,必ず行っていきましょう。
→ こそあど言葉が指し示している内容は,ほとんどの場合,直前の文章になります(ときおり,とんでもない場所にあることもあります)。
→ こそあど言葉が根本的にわかっていない場合は,別途,短文での練習をした方が良いでしょう。

③傍線の番号・記号の見出しを余白に記す

③はちょっと読解力という観点から外れますが,ぜひ,行っていただきたいことです。
それが,

傍線の番号・記号の見出しを余白に記しておく

ことです(上の画像参照)。
国語の読解問題を行う上で意外と厄介になるのが「傍線の番号・記号を探す」ことです。何ページにもわたる長文の場合,探し出すのがちょっとしたストレスになるんですよ。ペラペラと用紙をめくって探すだけで,結構な時間がとられます。。。
が!あらかじめ文章を読み進めていく際に見出しをつけておけば,ストレスなく,パッと見つけることができます。
ぜひ,見出しを付ける習慣をつけてくださいね。

今回はここまで👌🏼
「読解力がどうも…」でお悩みの方は,ぜひ行ってみてください(継続も必要です💪🏼)。
他にもいくつかのテクニックがありますが,そちらについてはまた改めての機会にご紹介いたします。

最後に1つだけ。

受験本番直前で読解力を何とかしようとしても,正直なところ,なんともなりません💧
今回,いくつかの初歩テクニックをご紹介いたしましたが,読解力向上のためには「語彙・漢字・文法・和語・慣用句・諺・熟語」などの基礎学力の定着が必須です。これらは一朝一夕で身につくものではなく,地道な努力の積み重ねでしか身につけることができません。
したがって,読解力の向上トレーニングの開始については,受験学年からではなく,低学年時期から始めておくのがベストです。

「気づいた時には手遅れ」にならないよう,ぜひ,早め早めの対策・対応をお願いいたします。